その他

EaseUS Todo Backup でWindowsマシンのバックアップを取得してみた

はじめに

システムのバックアップって結構面倒ですよね。

移行するのが仮想マシンだったり、特定のファイルのみなら簡単にできますが、ハードウェアに直接インストールしているシステムをバックアップから復元したり、他のハードディスクに移行したりするのはかなり手間がかかります。

僕の検証用のPCはWindows10がハードウェアに直接インストールされているのですが、しばらく使っているとインストールしたツールや変更した設定などで混沌とした環境になるため、定期的にクリーンインストールを行ってリフレッシュしていました。

もちろん、仮想マシンを利用すればスナップショットやマシンイメージから復元できますが、検証したい内容によってはどうしても物理PC上の環境が必要な場合などもあるため、このような運用をしていました。

しかしながらどうやらバックアップツールを使えばわざわざクリーンインストールしなくてもシステムの環境を前の状態に戻すことができそうだということに気づき(今さら)、以下のような要件を満たせそうなツールとして、EaseUS Todo Backupを見つけました。

アプリケーションのダウンロードはEaseUS Todo Backup Homeのダウンロード先からできます。

満たしたい要件

検証PCのシステムに利用するバックアップツールとしては、以下の要件を満たすものを探していました。

  1. Windows環境で利用できること
  2. フルバックアップと差分バックアップが取得できること(バックアップ時間と復元時間のバランスを確保するため)
  3. 取得したバックアップを利用してシステムの環境を復元できること

まず、Windows環境で利用できることを前提としているのは、僕の検証用PCにインストールされているOSがWindowであるという理由です。

差分バックアップの取得と適用を前提としているのは、ある程度の頻度(月に1度くらい)でバックアップの取得と適用を行うことを想定しているため、取得と適用のバランスを取りたいと考えたからです。

バックアップの方法としてはフルバックアップ、差分バックアップ、増分バックアップなどがありますが、この中でバックアップの取得と適用の速度のバランスが一番いいのが差分バックアップでした。

参考:【おすすめ比較9選】バックアップソフトの選ぶポイントを徹底解説! | QEEE

バックアップの取得

というわけでクリーンインストール直後のWindow10環境でバックアップを取得していきます。

今回バックアップを取得したいのは、Cドライブです。

これらのバックアップを、バックアップ用にパーティション分割して確保したEドライブに保存します。

バックアップ元とバックアップ先の指定については、シンプルなUIだったので特に苦労しませんでした。

Cドライブを対象にバックアップを実行したところ、初回のフルバックアップは大体7分程度で終了しました。
(画像だと推定時間17分になってますが、だんだん短くなっていき、最終的にはトータル7分程度で完了しました)

ちなみにこの環境、爆速SSDではなく激重HDDの環境です。

どのくらい遅いかというとこのくらい遅いです。

SSDとかだとこれの10倍以上早いですが、もしかしてSSD環境だと数十秒とかでバックアップが完了したりするのでしょうか。。

そのうちSSD換装して試してみようかと思います。

バックアップフォルダを見てみると、10GBくらいのバックアップファイルが作成されていました。
Cドライブの完全コピーだともう少し容量を必要としそうですが、いい感じに圧縮されているようです。

ライブラリのバックアップを取得する

さて、先ほどはCドライブ全体のバックアップを取得しましたが、正直復元するたびにシステムファイルも含めて上書きしていくのはあまりヘルシーではないです。

実際のところ、バックアップを取得したり復元したりしたいのは、ユーザ配下のライブラリの情報であることは非常におおいです。

その場合は、次のようにしてファイルバックアップを取得することもできました。

そのほかの機能

EaseUS Todo Backupには、無料で使えるファイルバックアップの機能以外にも、いくつか便利な機能があります。

SSD換装

先ほど、検証用PCの激重HDDをSSDに換装しようかと思っていると書きましたが、EaseUS Todo Backupでは、SSDの換装時に、既存のHDD内のシステムを換装先のSSDにフルクローンすることもできるようです。(有料版の機能です)

詳細な情報については以下の公式ブログに書かれていました。

参照:「2020最新マニュアル」SSD換装:OSを含むHDDをSSDに完全にクローンする

換装後のSSDに元のHDDのシステムを移行する場合は、単にファイルをコピーするだけではうまくいかず、ブート可能な構成でコピーする必要があります。

このあたりの面倒な作業も、EaseUS Todo Backup側がうまく行ってくれるようです。
これはかなり便利ですね。

HDDクローン

SSD換装のために、HDDからSSDへのクローンを作成する機能があるので、当然HDDからHDDへのクローンも可能です。

こちらも、公式のブログに詳細な手順や解説が書かれており、わかりやすいです。

参考:HDDをクローンする方法

外付けHDDのバックアップ

本記事では、稼働中のPCのシステムファイルやライブラリなどのバックアップを試してみましたが、もちろん外付けのHDDのバックアップを取得することも可能です。

外付けHDDのバックアップについては、本記事で紹介したバックアップ機能を利用するため、無料版のままで使用することができます。

ちなみに、今回はバックアップ保存用のパーティションを用意していましたが、バックアップの保存先には、ネットワークディレクトリや、OneDrive、Google Drive、Dropboxなどのクラウドストレージも指定することができます。

参考:外付けHDDをバックアップする方法

また、バックアップのスケジュール設定も可能なので、ストレージの増分バックアップや差分バックアップを定期的にネットワークサーバやクラウドに転送するような運用も可能なようです。

まとめ

本記事では、システムやファイルのバックアップが可能なツールEaseUS Todo Backupについて紹介しました。

有料版を利用することで、ディスクのクローンやSSDへの換装も簡単にできるようになるということで、非常に魅力的なツールだと感じました。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。