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ITエンジニアの僕が実践している、Google検索でほしい情報を引き出すコツ

この記事では、僕が普段意識しているGoogle検索のコツについてまとめています。

特に、普通に検索するだけでは見つからないような情報をどう検索していくかについて、後半でまとめています。
本記事で紹介している、検索しただけでは出てこない内容を見つけ出すコツは、以下の2つです。

・検索の意図を明確に整理すること
・検索意図を深堀りして、知りたい情報を導き出すために必要な情報の組み合わせを具体化すること

あくまで僕が個人的に実践している手法になりますので、皆さんのノウハウと合わせて改善しながら使っていただけると幸いです。

それでは、こちらの内容について順に説明していきます。

もくじ

  1. 検索のポイント
  2. まず、シンプルな検索から始めよう
  3. 検索ワードを絞り込もう
  4. 検索したい背景を考えよう
  5. まとめ
  6. 参考

検索の基本

まず、Google検索を行う際の前提として、『うまく検索すればこの情報は見つけ出すことができるだろうか』ということを考えます。
というのも、もし組織の機密や知人の個人的な情報を求めている場合は、Google検索ではなく、社内のリソースやSNS、個人間ネットワークを当たる方が効率的だからです。

また、探している情報が行政が公開しているものや論文などの場合も、Google検索ではなく行政のHPやGoogleスカラーなどで検索したほうがいい場合があります。

もし、探している情報がGoogle検索で見つかりそうなものである場合は、以下のステップで検索をしていきます。

1.シンプルな検索から始め、必要に応じて具体的な語句を追加していく
2.検索ワードを絞り込む
3.検索したい背景を考え、その流れで検索をかける

上記の1と2は、Googleが公開しているGoogle での検索のコツでも同様の内容について触れられています。

Google検索の高度なテクニックについては別の記事で紹介しますが、ほしい情報の大半は上記の3つのポイントを意識して検索するだけで手に入ります。

ここからは、上記の3つのポイントについて、実際に『プログラミング学習のメリット』について検索する例を元に解説します。

まず、シンプルな検索から始めよう

まずはシンプルに、知りたいと思ったことを直接Googleの検索窓に入力しましょう。

今回の例では、『プログラミング学習のメリット』を検索します。
この場合、『プログラミング 学習 メリット』というように、3つの単語に分けてOR検索をかけても構いません。

いくつか検索順位の変動はありますが、元の文が3語以内で構成される短文であれば、上位に表示されるページが大きく変わることはめったにありません。

今回の検索結果は以下のようになりました。

ありがたいことに、強調スニペットが表示されています。
強調スニペットとは、『関連するウェブサイトのコンテンツスニペットを使用して、簡単な回答やサマリーが提供したもの』です。

検索が質問の形式で入力された場合は、この強調スニペットが表示される場合が多いです。

この強調スニペットは、Googleの検索エンジンがハイライト表示すべきだと判断したものになり、ほしい情報がピンポイントで表示されることが比較的多いです。
なので、強調スニペットが表示された場合はぜひチェックしてみてください。

さて、ここから知りたい情報を探していくことになります。
大きく、以下のフローで情報を探していきます。

1.検索上位3サイトを別タブで開く
2.検索上位3サイトの冒頭と結論部分を流し読みする
3.上記の3サイトの中で目的の情報が見つからない場合、検索結果の3ページ目くらいまでのタイトルと概要を流し読みする
4.気になったサイトがあれば、2番目の手順と同様に、冒頭と結論部分を流し読みする

それぞれのフローについては以下で解説します。

1.検索上位3サイトを別タブで開く
別タブで開くと、余計なブラウザ操作の手間や読み込み待ちの時間を短縮できます。
Ctrlキーを押しながらクリックすると、別タブで開くことができます。

2.検索上位3サイトの冒頭と結論部分を流し読みする
基本的にほしい情報がありそうかどうかは、冒頭と結論部分を読めば判断できます。
この際、必ず結論部分を読むようにしてください。

なぜなら、質の低いアフィリエイトサイトの場合、いかにも知りたい情報が書いてありそうな雰囲気を出しながら、結論で濁して終わる、といったケースがあるためです。
Ctrlキー+Endキーのショートカットで、一気に最下部までスクロールできます。

ここで欲しい情報がありそうだと判断できれば、そのページの内容を読んでいきましょう。
文量が多くて読むのに時間がかかりそうな場合は、Ctrlキー+fキーのショートカットでページ内検索をかけることが有効です。

3.上記の3サイトの中で目的の情報が見つからない場合、検索結果の3ページ目くらいまでのタイトルと概要を流し読みする
上記の手順でほしい情報が見つからなかった場合は、検索結果の2ページ目くらいまでのタイトルと概要を流し読みします。
この時、表示されているサイトのジャンルやキーワードをカテゴライズするイメージを持っておくと、検索ワードを絞る作業がスムーズになります。

なお、3ページ目以降の内容に関しては、細かく読むよりも、この後説明する方法で検索ワードを調整した方が効率的にほしい情報を探すことができます。

4.気になったサイトがあれば、2番目の手順と同様に、冒頭と結論部分を流し読みする
こちらの手順は、2番目に紹介した方法と同じですので割愛します。

さて、これらの方法でほしい情報が見つからなかった場合、次のステップで検索ワードを絞っていくことになります。

検索ワードを絞り込もう

ここからは、ほしい情報を手に入れるために検索ワードを絞っていくステップになります。
まずは、検索結果の2ページ目までに表示されている内容をカテゴライズしましょう。

この工程はスピード重視なので、分類するカテゴリーはタイトルや概要を読んで直観したものでかまいません。
例えば、『プログラミング学習のメリット』で検索した際に表示される内容の大まかなカテゴリーは大きく以下の2つでした。

カテゴリー1:
内容:社会的な成功(給与、仕事など)
対象者:社会人、大学生
サイトの公開者:プログラミングスクール、個人ブログ
カテゴリー2:
内容:プログラミング教育の必修化に関して
対象者:子供の親、子供
サイトの公開者:子供向けスクール、個人ブログ

ここで、僕が知りたい情報は、『(子供が)プログラミングを学ぶメリット』ではなく、『(自分が)プログラミングを学ぶメリット』であるため、次のような絞り込みが次の検索の候補になります。

・『プログラミングを学ぶメリット 社会人』
・『プログラミングを学ぶメリット 給与』
・『プログラミングを学ぶメリット 転職』

また、プログラミングスクールの記事は情報にノイズが多く、結論もいい加減で曖昧なものが多いので以下のような絞り込みもありです。

・『プログラミングを学ぶメリット Qiita』
・『プログラミングを学ぶメリット はてなブログ』
・『プログラミングを学ぶメリット 知恵袋』
・『プログラミングを学ぶメリット Quora』

イメージとしては、不要な情報が排除されるような検索ワードを追加していく感じです。

そのほか、追加すると検索結果を絞りやすくなるワードについて、以下で紹介します。

・とは
例:『プログラミングを学ぶメリット とは』
具体的な内容について知りたい場合、これを使用するとよりピンポイントな情報が出てくる場合があります。

・嘘/間違い/誤り/誤解
例:『プログラミングを学ぶメリット 嘘』
反対意見を参照するために、このようなワードを追加することがあります。

・デメリット(対義語)
例:『プログラミングを学ぶデメリット』
検索したいワードの対義語を使用することで、より客観的な情報を得ることができます。

・時間、国など
例:『プログラミングを学ぶメリット 日本』
例:『プログラミングを学ぶメリット 2020年』
時間や国を指定することで、よりピンポイントに知りたい情報を検索することができます。

・業界、分野
例:『プログラミングを学ぶメリット 医療』
業界や分野を絞ることで、よりピンポイントに知りたい情報を検索することができます。

ここで絞り込んだ検索の結果に対して、『まず、シンプルな検索から始めよう』で紹介したものと同じ手順を実施していきます。
目安としては、3ワードくらいで絞ってもほしい情報が見つからなかった場合は、次のステップで検索ワード自体を見直す必要があります。

検索したい背景を考えよう

さて、ここからがGoogle検索のコツの中でも特に紹介したかった点になります。

ここまでは、

1.適当に思いついたワードでGoogle検索をする
2.ほしい情報に関連しそうなワードで絞り込んでいく

という2つのステップについて紹介しました。
しかし、これらの2つのステップについては、多くの人が言われなくても無意識のうちに実践しているかと思います。
そして、Googleの検索エンジンは非常に高性能なので、上記のステップで検索をするだけで、9割以上はほしい情報にヒットするのではないかと思います。

ここからは、残りの1割、ほしい情報がこれまでのステップでヒットしなかった場合の検索のコツについて紹介します。

前述の2つのステップで検索したにも関わらずほしい情報が出てこなかった場合、検索ワードそのものを見直す必要があります。
この場合重要になるのが、『その情報を知りたい背景』と『どんな情報があれば、ほしい情報を導き出せるか』という2つの観点です。

なぜなら、これまでのステップでほしい情報が得られない原因は、基本的に以下の2点だからです。

・検索意図に対して、検索ワードがマッチしていない
・ほしい情報をピンポイントでまとめたサイトがGoogle検索ではヒットしない

1つずつ解説していきます。

まずは、検索意図に対して、検索ワードがマッチしていないという点についてです。
例えばこれは、『プログラミングを学ぶメリット』というワードで検索をしている背景に、『プログラミングを学ぶための教材やスクールに投資価値があるか判断したい』という意図がある場合などです。

この場合、いくら『プログラミングを学ぶメリット』について絞り込んでも、ほしい情報にはたどり着かない可能性があります。

そこで、一度検索意図について整理することで、新たに『プログラミングスクールの投資価値』といったワードで検索することができます。
このように検索ワードを変えると、先ほどとは異なるアプローチの記事が上位に表示されるようになります。

しかし、いくら検索ワードを変えても、ピンポイントでほしい情報について書かれたサイトが存在しない場合は、検索では見つかりません。
その場合は、先ほど整理した検索意図を、さらにもう一段掘り下げる必要があります。

具体的には、次のような論理構成です。

検索の意図:プログラミングを学ぶために、教材やスクールにお金をかける価値があるかを知りたい

検索意図を満たすために必要な情報:
 ・プログラミングを学ぶことによる金銭的なメリット
   ・現職の給料が上がるのか、もしくは転職で給料が上がるのか
   ・現状の自分にとって、どのくらいの収入向上が見込めるのか
   ・プログラミングを学ぶ以外に同等の収入向上が見込めるプランはあるか
 ・教材やスクールで得られるスキルは何か
   ・そのスキルは、目標とする収入向上において妥当なレベルなのか
 ・各教材やスクール利用者の実績、体験談、比較など

上記はあくまで例なのでアバウトにまとめていますが、要するに検索意図を満たすために必要な情報を掘り下げて、それぞれを検索していくイメージです。

例えばこの例だと、以下のような検索パターンを複合的に活用します。

1.実際の求人や市場の相場などから知りたい情報を判断する
・『プログラミングスクール 転職 給与相場』
・『プログラマ 未経験 求人』
・『プログラマ 平均年収 比較』

2.企業などが公開している具体的な情報を組み合わせたり、一般論に当てはめたりする
・『○○スクール カリキュラム』
・『プログラマ 募集要綱』
・『プログラマ 必要なスキルセット』

3.体験談的なブログなどを検索する
・『プログラミングスクール 良かった』/『プログラミングスクール 無駄』
・『プログラミングスクール 入会理由』/『プログラミングスクール やめた』
・『プログラミングスクール 転職 成功』/『プログラミングスクール 転職 できない』
※体験談的なサイトを検索するコツは、話し言葉を検索に利用することや、プラスとマイナスの両観点で検索を実施することです。

ざっくりとまとめましたが以上です。
最終的には細分化して調べた情報を統合してほしい結論を導き出す、という作業をしていく流れになります。

よければぜひお試しください。

まとめ

ここまで、僕の実践しているGoogle検索のコツについてまとめました。

普通に検索しただけでは出てこない内容を見つけ出すコツは、以下の2つでした。

・検索の意図を明確に整理すること
・検索意図を深堀りして、知りたい情報を導き出すために必要な情報の組み合わせを具体化すること

Googleの検索で必要な情報をスムーズに引き出すスキルは、これからの時代かなり必要なスキルなのではないかと思います。
今回は書ききれなかったテクニックも数多くありますので、改めてまとめていければと思います。

少しでも皆さんの情報収集の参考になれば幸いです。

参考

Google での検索のコツ
Google の強調スニペットの仕組み – Google 検索 ヘルプ

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