突然ですが、パーティションの操作ってなんだか不安じゃないですか?
WindowsとLinuxの二つのOSをデュアルブートできるようにしたり、ハードディスクを目的ごとに効果的に使うために必要なパーティション分割ですが、不慣れな人にとっては非常に怖い作業です。
何と言っても、うっかりパーティションを削除してしまえば、最悪の場合データがすべて消えてなくなることさえありますからね。
Windowsのパーティション管理ツールや、diskpartコマンドで新しいパーティションを作成する方法を紹介している記事は多いですが、それらは非常にわかりづらいです。
実際僕も、過去にデュアルブート環境を構築した際に、パーティション分割のための操作が非常にわかりづらかったことを覚えています。
パーティション操作って何でこんなにややこしいんだろうと思っていたところ、非常に便利なパーティション管理ソフトの存在を知ったのでご紹介しようと思います。
今回紹介するパーティション管理ソフトは、EaseUS(イーザス)という会社の『EaseUS Partition Master』です。
この『EaseUS Partition Master』、何がいいって圧倒的にUIが使いやすく、非常に高機能なんです。
『EaseUS Partition Master』のUIがいかに直感的で使いやすいかは、この動画を見てもらえればと思います。
それでは、ここから 『EaseUS Partition Master』 の便利な機能を紹介していきます。
もくじ
Partition Masterの便利機能
さて、このPartition Masterですが、実はパーティションの作成や結合意外にも非常に多くの便利機能があります。
公式サイトを見るだけでも以下の機能があります。
Partition Masternの便利機能一覧 ・パーティションを作成 ・MBRをGPT/GPTをMBRに ・パーティションの調整/リサイズ ・パーティションクローン ・パーティション結合 ・NTFSへの変換 ・パーティションをチェック ・パーティションの非表示 ・パーティションを削除 ・パーティションをフォーマット ・パーティションを消去 ・ディスクをクローン ・OS移行 ・4Kアラインメント ・ディスクを消去 ・起動ディスクを作成 ・パーティションを復元 ・MBRのリビルド ・サーフェステスト ・ダイナミックディスクを変換
実にその数19個!
驚きの高機能ですね!
パーティションを作成する機能については、先ほどの動画で紹介しているので、ぜひご覧ください!
その他の機能に関しても、本当は全部の機能を紹介したいところですが、いくつか気になった機能に絞って紹介したいと思います。
GPTとMBRディスクの相互変換機能
まずは、GPTとMBR(マスターブートレコード)ディスクの相互変換機能です。
この機能でMBRディスクをGPTディスクに変換すると、大きく次の2つのメリットを得ることができます。
1つは、より容量の大きいHDDを使用できるようになること。
もう1つは、何らかの理由でデータが破損した場合の復旧が容易になることです。
MBRディスクは古い方式でなので、HDDの容量にかかわらず、最大ストレージ容量が『2TB』に制限されてしまいます。
最近はHDDの低価格化が進んでいるので、2TB以上のストレージも珍しくなくなりました。
しかし、PCによってはせっかくHDDを大容量に換装しても、PCが認識してくれないというわけです。
また、GPTディスクは、MBRとは違い、OSで複数のデータコピーを保存できるという機能を持っています。
つまりどういうことかと言うと、データが万が一消えてしまっても、GPTディスクであれば復旧しやすいということです。
MBRディスクの場合は、消えてしまったデータを復元することは非常に難しくなります。
パーティションクローン機能
パーティションのクローン機能は、簡単にコンピュータのバックアップを作成することのできる機能です。
この機能は、パーティションのデータをバックアップする場合や、特定のOS環境を複数のパソコンに配布するために使うことができます。
OSを含むパーティションを、データやレジストリごとまとめてバックアップすることができるので、もしもの時の備えに非常に便利です。
僕も自分の環境はクリーンに保ちたいタイプなので、よくOSのクリーンインストールをするのですが、その際面倒なのがアプリケーションの再インストールなどの環境構築です。
そんなときにこのパーティションクローンを使えば、いつでも簡単にセットアップ直後の状態に戻せるので非常に有用です。
サーフェステスト
HDDを長期間利用していると、不良セクターと呼ばれる領域が増えていきます。
この不良セクターに保存されているデータは破損または消失しやすくなります。
サーフェステスト機能は、ディスクをスキャンして、不良セクター発見することができるそうです。
これによって、PCのデータが不良セクターに保存されるのを回避し、データを守ることができるそうです。
Partition Masterって安全?
さて、ここまでPartition Masterの非常に便利な機能について紹介してきました。
Partition Masterは実際に使った感想としても、非常に美しく使いやすいUIと多くの機能を持ったパーティション管理ソフトだなと思いました。
とはいえ、インターネットでPartition Masterの評価について調べていると、「Partition Masterはマルウェアだ」といった記事を見つけてしまいました。
どうやら、Partition Masterをインストールした後に、不審な広告などが表示されるようになってしまった方がいるそうです。
さすがにマルウェアに近いものをブログでは紹介できないので、僕の環境で調査をしてみました。
ProcmonでPartition Masterを実行中のプロセスを解析しつつ、パケットキャプチャで不審な通信が発生していないかなどを監視しました。
結論としては『白』でした!
Partition Masterをインストールしてしばらく使ってみたものの、不審な実行プログラムやプロセスの動作は確認できませんでした。
当然、ウイルス対策ソフトも何も検出しませんでした。
一部のプロセスがインターネットからファイルをダウンロードしていましたが、それも中身を見るとアップデートプログラムの確認と有料版の金額情報であったため、問題はありませんでした。
通信先のIPやドメインを検査した結果も、危険なアクセス先ではないことが確認できました。
一安心です笑
EaseUSさんが中国の企業のようなので、一部の偏見を持ってる方がマルウェアだと言い張ってるだけなのかなーと思います。
まとめ
さて、今回は何かと不安なパーティションの操作を安全かつ快適に実施できるPartition Masterを紹介しました。
この非常に便利なPartition Masterですが、こちらから無料版のダウンロードも可能です。
もちろん無料版では一部の機能しか使用することはできませんが、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。