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シングルタスクでPC作業を効率化!生産性向上のための『仮想デスクトップ』機能

みなさん、『効率化』はお好きですか?

今回は自他ともに認める効率厨な僕が最もおすすめするPC作業効率化の方法を紹介します。

その方法とは『仮想デスクトップ』を使うことです。
『仮想デスクトップ』とは、WindowsOSの機能の一つで、複数のデスクトップを作成することで作業効率をアップできる機能のことです。

本記事では、仮想デスクトップを利用するメリットや設定方法について解説します。

もくじ

  1. 作業効率を上げるために必要なこと
  2. 作業効率を半減させる敵とは
  3. シングルタスクのための仮想デスクトップ
  4. 仮想デスクトップの使い方
  5. まとめ
  6. 参考

作業効率を上げるために必要なこと

さて、作業効率を上げるために必要なこととは何でしょうか。

僕は、作業効率を上げるためには二つのアプローチがあると考えています。

それは、「個人の能力を向上させること」「個人の持っている能力を最大限発揮させること」の2つです。

エンジニアの世界には、コンピュータによる処理を効率化するための考え方として、「スケールアウト」と「スケールアップ」、そして「集約化」というものがあります。

それぞれの意味を下記にて簡単に説明します。

「スケールアウト」とは、複数台のコンピュータで手分けして作業をさせること。
「スケールアップ」とは、スペックを上げてコンピュータ1台あたりの処理能力を向上させること。
「集約化」とは、1台のコンピュータの能力をフルに活用させること。

では、これを人間に当てはめて考えてみます。

「スケールアウト」については今回は割愛します。
確かに複数人で協力すれば大きな仕事は早く終わりますが、今回焦点に置いているのは『個人の作業効率』だからです。

「スケールアップ」はどうでしょうか。
これは非常に重要です。

Excelのマクロを覚えて作業を自動化する、タッチタイピングをマスターするといったスキルを身に着けたり、計算能力を向上させたりといった訓練は、作業の効率化につながります。

「集約化」は少しイメージしづらいかもしれませんが、分かりやすく人間に置き換えると「集中力」と言ってもいいかもしれません。
要はすでに持っている能力を最大限活用することで効率化を図るということです。

さて、上記のうち、「能力を向上させること」は非常に重要ですが、努力と時間が必要になります。
ですが、「すでに持っている能力を最大限発揮させること」については、ちょっとした工夫で誰でもすぐに実践することができます。

これから、今日からできる『ちょっとした工夫』について説明していきます。

作業効率を向上させるための工夫

作業効率を向上させる工夫とは、『シングルタスクを徹底すること』です。

なぜなら、そもそも人間の脳は複数のことを同時に実行してパフォーマンスを発揮できるようにできていないからです。

『SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる』では、マルチタスクは生産性を40%も低下させるという研究結果が引用されています。

ハーバード大学の研究によると、以下のような研究結果が出ているそうです。

「忙しく働いている社員たちは1日に500回も注意を向けるタスクを変えるが、もっとも能率の高い社員たちは注意を向けるタスクを変える回数が少ない」

『SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる』

複数のことを同時にこなそうとすると、判断力・思考力に影響することが明らかになっています。

皆さんはいかがでしょうか?
日々マルチタスクで業務を進めてはいませんか?

「そうは言っても、次から次へと仕事が来るんだから仕方ないじゃないか」という言葉が聞こえてきそうです。

僕も同じです。
本当は1つのことに集中して取り組みたいのに、状況によって次々優先順位が変わっていくため、中々集中できません。

これではとてもシングルタスクなんて実現できません。

でも安心してください。

Windows10の機能である『仮想デスクトップ機能』を使えば、一発で状況は改善されます。

次項では『仮想デスクトップ機能』について解説します。

シングルタスクのための仮想デスクトップ

まず、デスクトップとは、Windowsでの作業領域のことを指します。

デスクトップは実は1つではなく、複数作成し切り替えることができます。

1つのコンピュータが、あたかも複数の作業領域に分かれているように見せる機能。
これが、仮想デスクトップです。

分かりやすく言うと、作業領域は机です。

皆さんは、次のどちらの机の方が集中できると感じるでしょうか。

 ・様々な教科の参考書やゲームや漫画などが置かれた机
 ・1つの科目の参考書だけが置かれた机

大抵の方は後者だと答えるでしょう。

『仮想デスクトップ機能』を使うと、仕事の内容ごとに作業領域、つまりは机を分けることができます。

たった数秒の設定でシングルタスクを実現し、作業の効率を大幅に改善することができます。

最後の項では、設定方法について紹介します。

仮想デスクトップの使い方

仮想デスクトップの設定方法は非常に簡単。
特別な設定は何も必要ありません。

『仮想デスクトップ』は、タスクビューを使うことで作成できます。

まず、タスクバーのタスクビューアイコンをクリックするか、[Windows]+[Tab]キーを同時に押してください。
現在開いているデスクトップの一覧が表示されるので、右上の「新しいデスクトップ」をクリックしてください。

たったそれだけで、生産性を劇的に向上させる『仮想デスクトップ』が作成されます。

あとは、[Windows]+[Ctrl]+[→] or [←]キーを同時に押すことで、デスクトップを切り替えることができます。

まとめ

今回は、僕の最もおすすめする効率化の工夫の1つである、『仮想デスクトップ機能』について紹介しました。

こんなに便利な機能なのに、IT系の僕の会社でもあまり活用している人を見かけないのでもったいないなと感じ、記事にまとめてみました。
ぜひ、少しでも自分の作業を効率化したい方に活用してもらえたらと思います。

他にも、『集中モード機能』や『キーボード配列の最適化』、『PowerShellによるログイン自動化』など、様々な工夫でPC作業を効率化することができます。

Windowsのキーボード配列を自由自在に設定する【フリーソフト不要!】

面倒なログイン作業をPowerShellで自動化する【PowerShellでIE操作】

また機会があれば紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださればと思います。

参考

『SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる』では、マルチタスクは生産性を40%も低下させるという研究結果が引用されています。

Windows 10 の仮想デスクトップとは?便利な使い方まとめ

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