ついにWSL2がリリースされました。
WSL2によって、WindowsマシンでLinuxカーネルをまるっと動かせるようになります。
今回は、WSL2の設定方法に関して日本語のリソースが少なかったので、紹介していこうと思います。
追記(2020年5月16日)
2020年5月16日時点で公開されている最新のWindows10 20H1(May Update)でついにWSL2が正式にリリースされました。
起動しない場合のトラシューはこちら。
もくじ
WSLを使用できるようにする
WSL2は、使用感としては従来のWSLとまったく同じです。
なので、先にWindowsStoreからWSLをインストールして、WSLの実行を許可しておきましょう。
僕は安定板のUbuntuディストリビューションを入れておきました。
設定がまだの方は、
コントロールパネル→プログラム→Windowsの機能の有効化
で、Windows Subsystem on Linuxをオンにしておく必要がありますので注意です。
WSL2のインストール
さて、いよいよWSL2のインストールです。
安定の公式ドキュメントでサクサク進めていきましょう。
Installation Instructions for WSL 2
手順はこんな感じ。
1.管理者としてPowerShellを起動
2.Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName VirtualMachinePlatform を入力
(コントロールパネルでWSLを有効にしておかないとエラーになる)
3.wsl -l で使用可能なディストリビューションを検索
(WindowsStoreでディストリビューションをインストールしておかないと何も表示されない)

4.wsl –set-version 「使用するディストリビューション名」 2 でWSL2への切り替えがスタート
楽ちんですね。
最後のコマンドを入力したら、切り替えに数分待たされます。
それが終われば、無事に完了です。
確認してみる
とりあえずdmesgとか使ってみましょう。

無事に表示されました。
Dockerも使えるようになってます。
素晴らしい。
WLS2でDockerの環境構築をする方法については、こちらの記事にまとめてありますのでぜひ!
コマンドをコピペするだけで簡単に環境構築ができます。
また、新しい機能として、WSL2上で動作するWEBサーバにlocalhostでアクセスしたり、好きなLinuxカーネルを設定することもできるようになりました!
設定方法はこちらにまとめてあります。
まとめ
WindowsPCに標準でLinuxカーネルが積まれたことで、開発機としてのWindowsPCという選択肢がかなり有力になってきたような気がします。
Win機で完全なLinuxカーネルを扱えるようになったら、Macとの差って、それこそXcodeが使えるかどうかくらいになってくるんじゃなかろうか。
ThinkPadとSurfaceが好きな僕としては、Windowsの可能性が広がっていくことは素直にうれしいですね。