先日ついに、今までメインPCに構築していたUbuntu✕Windows10のデュアルブート環境を泣く泣く手放しました…。
僕は普段はLinuxしか使わないのですが、たまにどうしてもExcelを使わなければいけないときがあるため、メイン機にWindowsとのデュアルブート環境を作っていました。
今回はデュアルブートPCをメインで使ってわかったメリットと、最終的にやめるに至ったデメリットを記事にしていきます・
もくじ
デュアルブートとは何か
デュアルブートとは、一つのハードディスクをパーティションに分割して、複数のブートOSをインストールした環境を指します。
僕はこれまで愛用のThinkPadの中にUbuntuとWindowsの2つのOSを共存させていました。
デュアルブートのメリット
今回僕はデュアルブート環境を手放すに至ったわけですが、正直なところデュアルブート環境自体は非常に気に入っていました。
僕が感じたメリットは大きく次の3つです。
①用途ごとにそれぞれのOSを使い分けられる
LinuxにもWindowsにもそれぞれ良さがあり、得意分野が違います。
例えば、普通にネットサーフィンをするなら、余計なツールの少ないLinuxの方がWindowsより体感的には遥かに高速な上にセキュリティも高いです。
また、カスタマイズの自由度が高く、簡単にキーバインドを変更したり、不要なツールを消したりして快適に使うことができます。
さらには、Windowsに比べて開発環境の構築もしやすく、プログラミング用途としても便利です。
一方Windowsには、OfficeやKindle、VisualStudioなどのようにWindows(かMac)でしか動かないツールがたくさんあります。
また、一部の役所のHPなどのようにLinuxやスマホからは見られないページも存在します。
(実際に過去に市役所のHPで引っ越しの手続きをしようとしたらできませんでした)
その時の用途に合わせてOSを使い分けて使用できるというのは、デュアルブートの最大の強みと言ってもいいでしょう。
②ハードのリソースをフルに使えるので、仮想環境で動かすよりも快適
上に書いたメリットは、実際のところVMなどによる仮想環境でも実現可能です。
しかし、あえてデュアルブートにすることで、PCのスペックをフルに使った作業を行うことができるのです。
正直仮想環境のOSをメインにして作業をするのは、かなりのストレスがたまります。
デュアルブートにすることで、まるで2台のPCを使い分けているかのような使い方が可能になるのです。
③なんかかっこいい気がする
この辺は人によるかもしれませんが、デュアルブートって玄人感があって、なんかかっこいいと思ってました。
結構大事ですよね。
モチベに繋がりますし。
デュアルブートのデメリット
ではなぜ、デュアルブートを心底気に入っていた僕がデュアルブート環境を捨てたのか。
最大にして唯一の理由は、システムトラブルのリスクです。
先日のWindowsアップデート直後から、ある特定の操作をするとフリーズしてブルースクリーンが表示されるようになってしまいました。
今回の原因は不明でしたが、過去にもデュアルブート環境でWindowsアップデートを行ったらPCが起動しなくなるトラブルなどが報告されている事例もあるそうです。
今回僕の環境で起きたバグが同様の原因なのかは不明ですが、少なくともMicrosoftがデュアルブートを推奨しているわけではない以上、何らかのトラブルのリスクは常にあると考えていいでしょう。
やはり一つのハードに複数のOSを共存させるのはあまり良くないようですね。
やるなら物理的に分かれたハードディスクを用意すべきかと思います。
他にも使用できるハードディスクの容量が少なくなるなどのデメリットはありますが、こちらはさほど不便を感じませんでした。
今はクラウドストレージにたいていのデータは突っ込んでありますし。
マシンのディスク容量が128GB以下だと厳しいかもしれませんが、256GB以上あればそれほど不便はしないでしょう。
デュアルブートの代わりに
やむなくデュアルブート環境を捨てたわけですが、依然としてメインで使うのはLinuxである一方、Windowsを使いたい場面はまれにあります。
低リスクなデュアルブートの代替案について考えました。
①PCを2台持ち歩く
一番シンプルで簡単な解決法ではありますが、たまにしか使用しないWindowsのためにPCをもう1台持ち歩くのはだいぶ面倒です。
何より重いです。
タブレット感覚で持ち歩けるSurfaceGOくらいの重さならありかもしれませんが。
②PCをカスタマイズしてSSDを二枚に増やす
デスクトップなら有力な方法ですね。
とはいえ今のノートPCにそんなカスタマイズはできなさそうなので却下ですね。
③外部SSD、もしくはUSBブートにする
悪くないかと思ってましたが何かと手間がかかりそうですね。
USBポートも無駄に埋まりますし。
他に方法がなければこの作戦にしますかねー。
④普通に仮想環境を立てる
リソースを無駄に分割するはめになりますが、最も手軽で確実な方法の一つです。
Windowsの使用頻度が今くらい少ないなら、Linux上に仮想環境構築するのはありかもしれないですね。
Windowsのライセンスって移行できるのかな…。
⑤自宅に置いたPCにVPNでリモートデスクトップ接続
これはそのうちやりたいですね。
でもリモートデスクトップ接続するってことは、電源は常につけてないといけないんでしょうか。
サーバーならともかく、汎用機で24時間稼働は寿命縮めそうな気がするんですが、その辺の影響はどうなんでしょうか??
⑥WSL2を使う
ちょうど昨日Microsoftから発表されたばかりの新機能です。
ついにWindowsにフルサイズのLinuxカーネルが実装されるそうです。
なんでも好きなディストーションを選んでWindows上で動かせるんだとか。
これはかなり期待ですね。
ついにWindowsにフルサイズのLinuxカーネル!!
これで無駄にデュアルブートしたりVM使う必要なくなるなぁ。
最高すぎる。
ほんとにここ数年のMicrosoftの進撃はすごい。https://t.co/LWucZU3rih— かしわばゆき (@yuki_kashiwaba) 2019年5月29日
まとめ
デュアルブートのメリットとデメリットについてまとめました。
デュアルブートはちょっと危険なリスクをはらんでいるので、違う方法を考えようという結論でした。
それにしてもWSL2は楽しみですね。
Microsoft公式からも、もうデュアルブートの必要はない、という発言があったみたいです。
そもそも今後はデュアルブートするかどうか迷うことすらなくなるかもしれませんね。
WSL2上は、動作するWEBサーバにlocalhostでアクセスしたり、好きなLinuxカーネルを設定することもできます!
あとはDockerも普通に動くので、 まさにWindows上で完全なLinuxOSを操作しているような感覚です!
まだ試していない方はぜひ試してみてください!
MacならベースがLinuxカーネルだし、そのままエクセルも動くんだけどなぁ
macのベースはunixでは?細かい機能がすべて有料ソフトだったりと、Linuxとは比べ物にならないくらい拡張性も低いですし、OSを得るためにはハードがぼったくりのMACを買わなければなりません。用途、目的がかけ離れていると思います。MACが有効なのはデザイナーくらいです。
macはFreeBSDなのでunixですね。
(確かにlinuxから派生してるという勘違いはたまに見る)
にしても、windowsだいぶ良くなってきたなぁ
みなさまコメントありがとうございます。
Windowsは非常に便利になってます。
特にVSCodeからWSL上のLinux環境にリモートアクセスができるようになってから、開発環境の構築が一気に楽になりました。
WSLからLinuxコマンドでWindows上のファイル操作も簡単にできるので、今やMacの優位性はそれこそブランドかXCodeくらいなんじゃないかなと思いますねー。
あくまで個人の意見ですが。
WIODOWSを初期化したらそのパソコンのプロダクトキー使える
し電子ライセンスでもアカウントを使って移行できる
[…] […]