基本情報試験に午前78点/午後70点で合格したので、勉強法や対策についてまとめておきます。
結論としては、知識を深め、手を動かして実力をつけましょう、という話です。
余談ですが、僕は午後の選択問題ではアセンブラを選択しました。
アセンブラの勉強を始めたのは試験2週間前だったのですが、なんとか6割ほど得点できました。
アセンブラの勉強法についてはこちらにもまとめてあるので良ければ読んでみてください。
もくじ
基本情報試験になぜ合格したいのか
この記事を読んでくださっている方は、みなさん基本情報技術者試験に合格したい方だと思います。
これから合格のための勉強法を解説していくわけですが、残念ながら僕の方法は、いわゆる『最短最速』の勉強法とは大きく異なります。
もしあなたが、『とにかくできるだけ少ない勉強時間で合格する』ことを目的としているのであれば、この記事は閉じて頂いた方がいいかもしれません。
なぜなら、僕が紹介するのは、『エンジニアとしての基礎を身に着けつつ試験に合格する』ための勉強法だからです。
この理由は、基本情報技術者試験は取得したところで独占業務などはなく、資格取得のメリットが小さいためです。
この点において、これまでみなさんも経験してきたであろう受験などの競争形式の試験とは大きく異なる試験だと言えます。
いわゆる、『とにかくできるだけ少ない勉強時間で合格する勉強法』というのは、このような競争型の試験や、資格取得そのものがメリットになる場合に重要な勉強法です。
大学入試センター試験などの経験がある人はご存知かと思いますが、競争型の試験では、しばしば『試験での得点のコツ』の習得に重きが置かれる場合があります。
基本情報技術者試験は、エンジニアとしての基礎知識を体系的に学ぶのに非常に効果的な試験です。
ぜひ、焦らず知識を深めながら学習を進めていっていただければと思います。
午後試験の勉強は不要?
基本情報技術者試験において、午後試験のための勉強はほぼ不要です。
僕の勉強法でいうと午前試験の勉強=基本情報技術者試験の勉強と言えます。
実際僕は午後試験の対策を2週間ほどしかしていません。
過去問を3年分解き、アルゴリズムとプログラミングの勉強をしたくらいです。
さて、午前試験の対策の話に戻ります。
午前試験はすべて選択式の問題です。
正直なところ、午前試験には受験テクニックが存在し、コツをつかめば大抵の問題は2択まで絞ることができます。
基本情報試験で難しいのは午後、というような記事を多く見かけますが、はっきり言って午後は午前より簡単です。
ではなぜ午後の方が難しいという人が多いのか。
それは、午後試験は午前試験と違って受験テクニックでは解けないためです。
午前試験の問題をテクニックではなく、きちんと自身の知識で解けるようになれば、午後試験はさほど難しく感じないでしょう。
午前試験の対策
では、そのための午前試験対策について解説します。
結論としては、テクノロジの単元を参考書より少しだけ深堀りすることです。
まず、基本情報技術者試験は、大きく以下の3つの単元に分かれています。
・ストラテジ系
80問中20問が出題される
・テクノロジ系
80問中60問が出題される
・マネジメント系
80問中10問が出題される
情報処理試験の参考書としてよく使われるキタミ式などは、非常に良くできた参考書です。
ストラテジとマネジメントの試験対策としては、こういった参考書だけで十分な対策ができます。
しかし、テクノロジに関しては、はっきり言って最低限の知識しか書かれていません。
基本情報技術者試験は、確かに内容としては基礎的なレベルを問う試験ですが、テクノロジに関しては深い理解を問う問題が少なくありません。
特に重点的な対策が必要なのは、次の3項目です。
・ネットワーク
・データベース
・アルゴリズム
ネットワークとデータベースに関しては、一般的な参考書+以下の書籍を読んでおくといいと思います。
どちらも、試験合格後のキャリアにおいても役立つ定番書籍なので、買っておいて損はないかと思います。
アルゴリズムの勉強法については次の項で解説します。
アルゴリズムの勉強法
方法は一つです。
手を動かしましょう。
アルゴリズムは、一般的には非常に難しい分野と言われています。
しかし、はっきり言って基本情報で出題されるアルゴリズムはそれほど難しくはありません。
難易度としては、中学で習う因数分解程度のものです。
僕のような文系卒でも普通に解けます。
では、なぜアルゴリズムがこれほど難しいと言われているのか。
それは、テキストのみで学ぼうとしているからです。
確かに、アルゴリズムは読むだけで学ぶには少し難しいものがあります。
数学やプログラミングと同じく、自分で手を動かして初めて理解できるのです。
そして、一度理解さえしてしまえば安定して得点できる分野ともいえます。
僕も、次のような形で実際に試験に出てくるアルゴリズムを実装したことで、自身を持って解答することができました。
Pythonで選択ソート pic.twitter.com/S0XzwCGBj3
— かしわばゆき (@yuki_kashiwaba) 2019年4月15日
Pythonでバブルソート。 pic.twitter.com/g1TzYPrUAF
— かしわばゆき (@yuki_kashiwaba) 2019年4月15日
ぜひチャレンジしてみてください。
プログラミングをやったことがないという方は、Pythonと合わせて学ぶのがおすすめです。
おすすめの言語
基本情報技術者試験の午後問題で出題されるプログラミング問題は、C、Java、アセンブラ、表計算などさまざまあります。
しかし、これから勉強を始められる方にイチオシな言語はPythonです。
実は、次回の2019年秋季試験から、Pythonがプログラミング言語の問題に追加されることが決まっています。
Pythonは初学者の勉強に最適な汎用プログラミング言語です。
CやJavaと比べて非常に学びやすい上に、WEB・データ分析・AI・アプリなどあらゆる分野で使われている言語です。
先程紹介したアルゴリズムもPythonで実装しています。
これから学習される方には圧倒的におすすめしたい言語です。
Pythonの入門にはこちらの書籍がおすすめです。
ぜひ読んでみてください。
まとめ
いかがでしたか?
ぜひ、テクニックに頼らず、知識と理解を武器に合格を勝ち取っていただければと思います。